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鞍岡のよかんどの画像

“食べた物から食べる物を作る”生ごみ堆肥化プロジェクト「よかんど」の紹介

旧鞍岡中学校(祇園テラス鞍楽)の敷地内で、「生ごみの堆肥化」プロジェクトが行われているのはご存じでしょうか?

五ヶ瀬自然エネルギー社中が行っている事業ですが、鞍岡の町民有志ボランティアによってその活動は3年以上続いています。

鞍岡のよかんど活動の画像

 

家庭から出た「生ごみ」から、畑などに撒く「堆肥」を作り、食の新しいサイクルを作ろうという試み。

鹿児島県の日置市からノウハウを学び、鞍岡で実践されています。

今回はそんな(サスティナブル、な)「生ごみの堆肥化リサイクルプロジェクト」を紹介します。

鹿児島県日置市から学んだ「よかんど」

「よかんど」とは、生ごみから作られた「堆肥」の名称です。

このよかんど堆肥が実は抜群に農作物の成長に良いのです!

鞍岡のよかんどの画像

この事業はもともと、鹿児島県日置市で市民と民間と行政が一体となってスタートしました。

1人の行政マンと地元リサイクル会社の社長が「生ごみの堆肥化」を考え、二人三脚で事業化していったそうです。

最初は市民数名の規模で始まったプロジェクトが、現在の日置市ではなんと1万5千世帯近くが参加するリサイクル事業になっている!

 

五ヶ瀬町鞍岡では、日置市の成功事例を地元でも行えないかと、何度も視察や意見交換を重ねてきました。

3年ほど前に、現在の祇園テラス鞍楽(旧鞍岡中学校)グランドの片隅に、専用テントを設置して活動がスタートしたのです。

くららよかんどの場所

日置市の事業は日本全国で注目されており、視察に訪れる行政や自治体も多いらしいのですが、実際に形にして継続されたのは五ヶ瀬鞍岡が初めてなのだとか!

 

くららよかんどの会

鞍岡での活動メンバーは「くららよかんどの会」というボランティアの方々が中心となって活動をしています。

3年前から試行錯誤で生ごみからの堆肥作りが行われ、今も活動に参加してくれるメンバーを大大大募集しております!

鞍岡には地域の自治組織「ぎおんの里づくり協議会」があり、そこで協力してくださっている方々も積極的に参加してくれるおかげで活動が続いています。

 

家庭の生ごみが堆肥となるまで

鞍岡では毎週一回、木曜日に活動が行われています。

(2023年2月現在は木曜午後13時~が活動時間です)

家庭の生ごみが堆肥になるまでをちょっとご紹介します!

-1-生ごみを持ち寄る

各家庭の調理などで出た生ごみを蓋がついたバケツに入れて毎週木曜日に持ってきます。

生ごみを持ち寄る画像

-2-生ごみを細断する

野菜の皮などの生ごみですが、そのままでは加工がしにくいため、細かく細断されます。

写真の機械は日置市から譲り受けた物だそうです。

生ごみを細断する画像

ちなみにこの細断機がくるまでは、包丁で細かくカットしていたそうです。

すごい努力です。

-3-まぜまぜする

細断された生ごみに、「よかんど」堆肥、食用油(廃油)、竹チップ、酵素、をブレンドしてまぜまぜします。

(それぞれの分量はマスターの頭の中の秘伝レシピに・・・)

 

生ごみだけでないのは、発酵を促進したり、堆肥になる過程で微生物を多く発生させて「良い堆肥」にする為。

ちなみにこの“まぜまぜ機械”も日置市さんからの贈り物だそうです。

生ごみをかきまぜる画像

-4-ねかす

まぜまぜして出来た「よかんど候補生」はマスターの徹底した温度管理の元(?)3~4週間ほどねかされます。

その後、大きな粒やゴミなどををふるいにかけて完成。

鞍岡のよかんどの画像3

 

2023年1月「ECOで繋がる地域づくり」講演会@鞍岡

2023年1月26日には講演会が行われ、鹿児島県日置市の立役者お2人が講師として来てくださいました。

久木崎稔さん(日置市役所)、丸山明紀さん(株式会社丸山喜之助商店)のお二人。

昨年から計画されていた講演会でしたが、コロナ禍で1年も伸び伸びになっていたのです。

よかんど講演会の画像

日置市での活動のこと、活動が始まった当初のこと、今後の展望など、貴重なお話を聞くことが出来ました。

 

講演会の前には「くららよかんど」作りの見学会も行われましたよ。

よかんど見学会の画像

うれしい展開も!

講演会に来てくれたの中から「次回活動から参加したい」と言ってくださる方も!

よかんど講演会の後の画像

 

また桑野内地区では、同地区内でも「よかんど活動をスタートしてみたい」と、講演会の数日後に再度鞍岡の現場を視察されました。

桑野内地区では今後具体的に活動へと話を進めていくそうです。

これからまた、「よかんどの輪」が少しづつ広がっていくのが楽しみですね!

大学の教授も注目する活動

明治大学政治経済学部准教授の藤本穣彦先生は、2011年から足を運んで五ヶ瀬町鞍岡の地域づくりに注目されてきました。

もちろん日置市から五ヶ瀬町鞍岡に伝わったこの「よかんど」プロジェクトにも関わってくださっています。

書かれた著書(「まちづくりの思考力」~暮らしが変わればまちが変わる~2022年)には、日置市での活動のことやその効果を分かりやすく書かれていますよ。

藤本先生は実際に何度も足を運ばれて地元の方々のヒアリングを行っているので、結構「泥臭い」町の人の意見や言葉も反映されています。

(あくまで個人の感想ですm(__)m)

YouTube「五ヶ瀬町くららちゃんねる」での動画紹介

2021年10月に収録された動画では、日置市のキーマンへのインタビューやリサイクル会社での実際の堆肥化などが紹介されています。

もちろん鞍岡での活動や活動に参加してしている人たちの様子も見ることが出来ますのでぜひご覧ください。

なんとグローバル向けに英語字幕版もあります!

鞍岡SDGsよかんど堆肥作り【第1回】~五ヶ瀬町くららちゃんねる~

鞍岡SDGsよかんど堆肥作り【第2回】~五ヶ瀬町くららちゃんねる~

Kuraoka SDGs “Yokando” ~Gokasecho-kurara-chanel~

 

◆鞍岡地区複合型交流施設「祇園テラス鞍楽」(旧鞍岡中学校)