


鞍岡地区のアイドル、レベル95のトメしゃん。
トメしゃんの一日は、
朝から食堂で販売するいなり寿司や巻きずしのお弁当などを作ります。
お弁当が完売すると、午後は自分の畑。
手押し車を押して、700メートルほど離れた畑へと歩きます。
祇園山の麓にあるトメしゃんの畑。
トメしゃんの畑は全てトメしゃんが一人で作物を作っています。
お茶
とうもろこし
えんどうまめ
じゃがいも
さつまいも
こんにゃくいも
里芋
シソ
玉ねぎ
らっきょう
かなりバラエティに富んだ畑の作物は、いつだってトメしゃんの気分次第♪
たくさん出来ても全て収穫します。
取材したこの日はえんどうまめを大量に収穫していました!
95歳にして毎日畑で半日仕事をするのは、
『病院のリハビリにいくよりいいかもしらん!』とご本人のコメント!
そんなトメしゃんの特技は、グラウンドゴルフ!
2021年4月に行われた練習では、8ホールを27で回ってしまい、グループ1位!
そんじょそこらのレベル95ではありませんよ!
そんなトメしゃんに戦時中のお話も伺えました。
長期戦に備えて芋をたくさん作っていた時です。
米軍機が鞍岡上空を飛んで「芋をたくさん作っても間に合いません(もうすぐ日本は負けます)」という趣旨の皮肉めいたビラが撒かれたこともあったそうです。
また、自宅からすぐの小学校の校庭で毎日竹やり訓練をしていました。
訓練が終わって自宅に帰ると、終戦のラジオを聞いたお婆さんが泣いていたのを覚えていると語ってくれました。
戦後は食料がほとんどない辛い時代が続き、食べられるものは有難く何でも食べたといいます。
そんな大変な時代を生き抜いて、1世紀近く笑顔を絶やさないトメしゃんです。
「君乃食堂」は今、『たくさんの人にお腹いっぱい美味しいご飯を食べてほしい』という願いが込められているのです。
『たくさんは出来んもん、出来るしこしか出来んよ。』
そういって、今日も元気にいなり寿司を作り、畑に出かけます!
君乃食堂トメしゃんの、おいしいいなり寿司と巻きずしは350円で今も好評発売中!