五ケ瀬町くららちゃんねるが2021年5月にスタートしてから1周年を迎え、それを記念して駅伝撮影イベントが行われました。
公開後、たくさんの方々からイベントや撮影の様子などを聞かれます。
今回はそのイベント準備裏話、撮影秘話などをこちらへ綴っておこうと思います。
駅伝イベントがつくられた経緯
実は年が明けた頃から、1周年で記念に残る何かを撮影したいとずっと考えていました。
駅伝イベントが決まったのは2022年の4月上旬頃。
プロデューサーにしちゃんの家でかい君達と飲みながら、24時間テレビのような感じでずっと何かをライブ配信しようか?というおかしな構想からスタート。
24時間テレビといえばマラソン。
にしちゃんP) かい君、24時間マラソンをしよう!
かい君) いや、無理無理!無茶苦茶ですやん!
そんな話から、数人で走ろうということになり、駅伝形式でリポーター達が喋りながら五ヶ瀬の町を紹介していこうということに。
当初はかい君、しんちゃん、レパードいくみ、五ヶ瀬のちーば君ぐらいでこじんまりとやる予定でした。
一旦4月に日程まで決めたものの、プロデューサーとしてどうしてもこれは「もっといいものにしたい」と考え、企画をじっくりと練るために延期にしたんです。
それから、町長選挙前だったので、町長になられた方に走ってもらうことや、子供やレジェンドのトメしゃんにも協力してもらおうと構想が大きくなりました。
キャスティングの苦労話
町長選挙が終わってすぐに、まずは新町長小迫さんにオファーをしました。
当初は小迫町長にGパークトラックをダッシュしてもらう予定だったんです。
お忙しい小迫町長ですが快く受けていただき、それからかい君、しんちゃん、レパードいくみ以外をキャスティングしていきました。
色んな人に走ってもらいたい想いで、かい君の同級生ドラゴン森(八十八カ所巡り出演)を入れ、同じく同級生で役場勤務のりょうすけにも出てもらうことに。
最初トメしゃんに話をしたときはご本人はしばらく冗談だと思っていたようです。
そしてひでかず。
彼は走るのが得意ということを知っていたし、がんばってくれるはずだと、お母さんに出演交渉。こちらもOK。
そして駅伝といえば学生時代に箱根駅伝の選手だった山田13世。
山田13世は五ヶ瀬町地域おこし協力隊なので、ぜひこの人も出てもらいたかった。
一週間前までのオーダーは【かい君→トメしゃん→しんちゃん→ひでかず→ドラゴン森→りょうすけ→かい君→レパードいくみ→町長→五ヶ瀬のちーば君→かい君】。
一週間前からが大変でした。
撮影一週間前にレパードいくみがミニバレーの練習で足をねん挫!
ねん挫とはいえ、かなりの痛みだそうでとても走れる状態ではなく・・・。
4日前にはりょうすけも体調不良で撮影参加を断念。
りょうすけパートを誰にするか?
かい君の同級生に出てもらいたかったので、最近にしちゃんの家によく飲みに来ている「すぐる」に声をかけました。
かい君の見立てでは、すぐるはYouTube撮影に出てくれる感じではないと言っていたのでダメ元だったのですが、同級生思いのすぐるは二つ返事でOK!
町長が当日のスケジュールのご都合でGパークではなくワイナリー周辺で調整する必要も出てきました。
レパードいくみのパートをどうするか?
しんちゃんが5㎞走るということも考えましたが、どうしてもGパークのトラックを町長でないならインパクトのあるしんちゃんを起用したかった。
苦肉の策で山田13世に5㎞から10㎞に増やして走ってもらうことに。(山田13世は10㎞なんてノープロブレムでした)
レパードいくみは走らなくても、この1周年動画にはどうしても関わってもらいたかったので結果的には無理を言って撮影班にアサインしました。
イベント・撮影準備
競争ではないものの、撮影しながら町じゅうを走るため、とにかく事故や怪我などあってはならない。
1ヵ月前には全てのコースを自転車で下見し、走るならどこがきつそうか、歩道の状態はどうかなどをチェック。
イベントが近づくにつれて事故や怪我の防止、それだけを考えていました。
走るのは歩道ですが、念のために全てのコースの道路使用許可を管轄の高千穂警察署へ届け出ました。
ワイナリー・Gパーク・特産センターごかせ、主要な場所には挨拶。
イベント前日には祇園神社に安全祈願と成功祈願、当日の早朝にも参拝し「とにかく安全祈願」をしました。
イベントに使用する車両は撮影車、給水サポート車、選手移動車の3台を動かすタイムスケジュールを組み、それぞれの運転者やサポートスタッフも依頼。
撮影車にはデザイアーみちこが入ってくれたのも大きかったし、サポートスタッフに「あやや」と、前日に急遽お願いした「るりりん」が参加してくれたことも今回大成功した大きな要因でした。
今考えるとサポートスタッフ含めて誰一人欠けても今回の成功は成しえませんでした。
町長が走るので、役場の広報スタッフにも情報を入れておきました。
ワイナリーの坂を走りながら小迫町長が話しておられた通り、本当にイベント成功への「総力戦」を実感しましたね!
エンディングテーマBGMについて
今回の動画で初の試みでしたが、BGMで地域の方のギター演奏を入れようと考えていました。
アコースティックギターを演奏してくれたのは「YUJI」さん。
原曲は玉置浩二さんの「田園」という曲ですが、実はこちらの曲、ずっと五ヶ瀬の何かに使おうと考えてたんです。
(ここだけの話、「五ヶ瀬映画」を製作しようという大きな構想も・・・?)
YUJIさんに楽譜を送り、数週間練習していただいて、動画本番の1週間前ぐらいにレコーディングを行いました。
歌を入れる予定はなかったのですが、YUJIさんのギターが思いのほか素晴らしかったのでついNISHIが後ろで歌っちゃいました(笑)
二人のユニット名は「田園地帯」!
今後の活動があるかどうかは不明ですが、今回こんな試みも楽しかったですね!
走者紹介と当日の撮影について
1走目:五ヶ瀬のちーば君(鞍岡地区1.9㎞)
鞍岡の妖精、五ヶ瀬のちーば君です。
謎のキャラクターですが、真面目な動画でもバラエティ動画でもこなしてくれる助っ人なんです。
彼は意外にも東京マラソン(フルマラソン)も完走したことがあるそうですので1.9㎞は余裕だったのでしょう。
トメしゃん96&けんぞうさん(ぎおん橋170m)
「イトメ会議」で大人気のトメしゃん96歳と、けんぞうさんコンビが170mを繋いでくれました。
けんぞうさんはやまめ釣り名人でヤマメ釣りの動画に度々出演してくれていますが、実はトメしゃんの実のお孫さんです。
トメしゃんがこの日駅伝に出る!ということで噂は瞬く間に広がり、その勇姿を一目見よう、応援しようと、たくさんの方がこの「ぎおん橋」に集まってくれていました。
96歳にしてこの健脚!バイタリティ、そしてなんとも言えないこの笑顔と愛嬌は地域の宝ですね!
ひでかず(祇園町~藤木石油 1.3㎞)
プロデューサーにしちゃんが地域で行っている子どもの地域プロデューサー育成事業「寺子屋くらら」の門下生「ひでかず」です。
ひでかずは小学校の駅伝大会でも良い走りをしていたのをにしちゃんが知っていた為、今回「寺子屋代表」で走ってもらいました。
子どもらしい元気な走りで襷を繋いでくれて、見ているこちらも元気をもらった気分になりましたね!
ドラゴン森(藤木石油~特産センターごかせ 7.5㎞)
彼はつい最近まで自衛隊員でした。
社会人になってからずっと町外に出ていたので彼をよく知る人はいないかもしれませんが、かい君の中学時代の同級生なんです。
さすがは元自衛隊で、キャスティングの際も「いいっすよ!」で受けてくれて、7.5㎞、余裕の笑顔で走り抜けました!
これからの五ヶ瀬町PRの人材としてとっても期待しています!
社協のすーさん(特産センターごかせ~五ヶ瀬ワイナリー 4.5㎞)
元々「りょうすけ」が走る予定だったパートですが、4日前にりょうすけ体調不良の連絡を受け、ピンチヒッターでキャスティング。
にしちゃんは元々社協のすーさんにいつか出てもらいたいと思っていたので今回出てもらっていい機会になりました。
楽しいキャラクターすーさんが元々もっている運動神経は抜群!
動画の中でも度々お茶目なリアクションをしてくれて、まさに「代打ホームランを打った立役者」になってくれました。
小迫幸弘五ヶ瀬町長 ワイナリー坂400m
五ヶ瀬町の町長になって突然のオファーだったにも関わらず、快く引き受けていただいた小迫町長。
このワイナリー坂は小迫町長が役場職員時代に担当して整備した坂だそうですが、まさかここを走るなんて思ってもなかったでしょう(笑)
町民との対話を大切にしていきたいという小迫町長はこの日も若い人やお年寄り、子供と襷を繋いでくれました。
このイベントの後ではご自身の体力不足を実感されて、毎朝ウォーキングを始められたそうですよ!
まちづくりと一緒にご自身の健康づくりもスタートされた小迫町長でした!
山田13世(五ヶ瀬ワイナリー~赤谷商店街経由~Gパーク 10㎞)
レパードいくみの負傷により、1週間前に距離が倍になった山田13世ですが、彼は大学時代に箱根駅伝の選手でしたので10㎞ぐらいは楽勝でした。
ワイナリーからGパークまで全くペースが落ちることなく、美しいランニングフォームでしたね。
地域おこし協力隊の4年目ということで、役場から商店街を走る際には「五ヶ瀬をもっと盛り上げていきたい!」という強いメッセージもいただけましたよ!
しんちゃん(Gパークトラック600m)
五ケ瀬町くららちゃんねるでの「愛されキャラ」しんちゃんです。
もともと小迫町長が走って紹介してもらうはずだったGパークトラック。
その代理となればもうこの人にやってもらうしかない!
結果的に大正解でしたね(笑)
うぉおおおおお~!の声でトラックをダッシュして、ヘトヘトになりながらも紹介する姿は「さすがしんちゃん!」。
当初は木地屋を紹介する予定はなかったのですが、当日かい君が「しんちゃんはGパークだけでは物足りない」と木地屋まで走ることになったようです。
動画の後編序盤は彼の掴みでバッチリでした!
かい君(Gパーク~旧鞍岡中学校 15㎞)
【↑動画のラストシ-ン、同級生2人に押されながら感動のゴールへ】
1周年企画をする際に、にしちゃんの発案で24時間マラソンをかい君が走るというところからスタートしたため、アンカーはかい君で多めに走ってくれと、この距離になってしまいました。
正直、かい君がいなかったら「五ヶ瀬町くららちゃんねる」は1周年でここまでたくさんの方々に応援してもらえる動画になってなかったと思っています。
最近では自分から「企画」をにしちゃんに提案してくるほど、動画製作に協力してくれています。
今回15㎞という距離は普段から走ってないと走れる距離ではないし、平坦な道でなくかなり登り坂もあるので、キツかっただろうと察します。
彼自身、2週間前から走るトレーニングをこっそりと開始していたそうで、1週間前にはなんと禁酒もしていました。
努力していることは秘密主義のかい君、トレーニングも夜間で椎葉村近くまでいって誰もいない場所をひたすら走っていたのはここだけの秘密です(笑)
動画のラストで旧鞍岡中学校手前から、同級生二人に背中を押してもらっている後ろ姿はなんともいえず感動しました。
駅伝イベントを終えて
当初は動画の製作がメインだったのですが、イベントそのものが思いのほか反響が大きくて、嬉しく思っています。
出演者もサポーターも、町内の皆さんもみんなが楽しんでくれて、怪我や事故がなく終わったことが一番でした。
終わった後の動画の編集は、正直しんどかったです。
イベント自体がすごく盛り上がってくれたので、「いい動画にしたい」というプレッシャーといいますか・・・。
プレッシャーは大きかったものの、編集している私もすごく楽しかった。
動画の公開後、たくさんの方々から感想や応援の声をいただきました。
町のいろんなところで声をかけていただきます。
「感動した!」
「面白かった!」
「こんな小さな町であんな発信が出来るなんて思わなかった!すごい!」
「これからも楽しみにしてる!」
ありがたいですし、そんな声が何よりのご褒美とモチベーションになっております。
これからも「五ヶ瀬町くららちゃんねる」や当ホームページ「くらおかくらら」で、五ヶ瀬の魅力をコツコツとPRしていきたいと思っています。